外資系企業と聞くと、英語がみんな話せる、多国籍、実力主義、福利厚生が良く高収入、そんなイメージを持つ人も多いでしょう。
そんなイメージだからこそ、外資系企業で働きたい!と考える人も多いと思います。私もそうでした。
でも、外資系企業での勤務経験なしで果たして転職できるのか、転職して後悔しないか、そんな風に考える人もまた、多いと思います。
そこでこの記事では、実際に外資系企業での勤務未経験で、日系企業から大手外資系企業へ転職できた私が、下記について実際の体験談をもとにお話しします。
- 私がどうやって大手外資系企業への転職を未経験から可能にできたか
- 未経験から外資系に転職する際の注意点およびチェックすべき点
- 外資系には英語力はやはり必要なのか?
- 成長したいのなら外資系に飛び込んでほしい理由
- 外資系への転職に向く人と向かない人
実際に大手外資系企業での勤務経験がある私からの生の情報なので、より現実的な視点で外資系企業について書かれています。
ぜひ参考にしてください。
未経験でも外資系に転職は可能!〜私はこうして外資系転職の準備をした〜
まず結論ですが、私がそうであるように、外資系企業には勤務未経験でも転職は可能です。
では具体的に、私がどのようにして外資系への転職を可能にしたのか、そのプロセスと考え方についてお話しします。
転職を真剣に考えている皆さんにとって有益となる情報をお伝えしていきます。
実は一度、転職した外資系企業での面接に落ちている
成功体験のプロセスをお伝えすると言いながらも、実は私、転職した外資系企業でのCEOとの最終面接で、一度落とされています…
私がまずこの話を初めにするのには、理由があります。
それは、”結局のところ一番大切なのは、転職テクニックよりもその企業に対する想い”だからです。
会社の代表であるCEOとの最終面接で落とされたので、普通は諦めると思います。
でも私は諦めませんでした。
なぜなら、その企業のビジネスモデルと商品に未来を感じたからです。
どうしても諦めきれなかったので、その後もう一度準備をしてアピールし、採用を勝ち取りました。
想いが本気なら、それは人に伝わります。
私は、やはりその”想い”を最も大事にしてほしいので、一番初めにお伝えさせていただきました。
未経験での外資系転職のために準備したこと(するべきこと)
では具体的に、私が未経験での外資系転職のために準備したことおよび準備するべきことをお伝えします。
英語の履歴書・職務経歴書の準備
私が転職を希望した外資系企業も、英語の履歴書および職務経歴書の提出を求められました。
本やネットで情報収集しながら完成させましょう。
英語面接対策【想定質問をリストアップし全て暗記】
私は、面接当時はスラスラ英語を話せるレベルではなかったので、面接で想定される質問を徹底的にリストアップし、その回答を英語で書き出し全て暗記していました。
転職希望先の企業について徹底的に調べる【ポイントは英文リサーチ】
当たり前のことですが、転職希望先の企業について、会社概要からビジネスモデル、その企業の歴史、過去のニュースなどを徹底的に調べました。
大事なポイントは、外資系企業なので英文でのリサーチも必ず行うことです。日本語検索では出てこない情報が得られます。
また、私が転職したのは小売企業だったので実際に店舗にも足を運び、徹底的にその企業のカルチャーや雰囲気、そして商品を分析していました。
周りに外資系勤務の人や経験者がいたら、話を聞きに行く
自分の周りに外資系勤務の人や経験者がいたら、話を聞きに行きましょう。
やはり生の声が一番説得力がありますし、参考になるからです。
転職エージェントを使う
これもごくごく一般的ですが、ヘッドハンティングなどの話をもらわない限り、基本的に転職エージェントを皆さん利用すると思います。
後ほど少し紹介しますが、転職エージェントは外資系企業の取り扱いが多いエージェントを選ぶようにしましょう。
未経験から外資系に転職する際の注意点およびチェックすべき点
次にこちらでは、未経験で外資系に転職する際の注意点とチェックすべき点についてお伝えします。
これからお伝えする内容をしっかり考慮した上で、外資系への転職に挑戦するべきか考えてみてください。
外資系には英語力が不要な職種やポジションも多々あるが、最低限はできておいた方が安心
外資系において英語力は必須だと考える人がとても多いです。
しかし、実際はそんなことはありません。私の経験談からそれはお伝えできます。
自分は英語ができないけど、外資系への転職を考えている皆さん。 この記事タイトル「英語ができるできないで外資系転職を考えるのは間違いな理由」を読んで、皆さんはきっと「なぜ?」と思っているはずです。 もしくは「わかる!」「た …
これはその企業や、職種やポジションにもよりますし、私が転職した外資系企業でも実際に英語を話せない社員はたくさんいました。
しかし、英語を話せた方が安心なのは間違いありません。その理由は次で説明します。
キャリアアップや昇進を目指すのなら、外資系において英語力は必要
まず考え方として、外資系企業では英語ができるできないではなく、対話をしようとする努力、英語を学ぼうとする意欲はあった方が良いです。
その意欲がないのであれば、外資系企業にわざわざ転職する必要はないはずです。
外資系企業の中で、
です。これも職種やポジションによりますが、外資系において上司が外国人になることは非常に多いです。
私も外資系企業で働いていた時は外国人上司を2人経験しました。
また、外資系企業の上に立つ外国人社員は本国から送られてきた駐在員であることが多く、日本語を話せない確率がかなり高いです。
上司との日常会話やメール、チャット、会議でのやり取りは当然すべて英語でした。
つまり、
のです。そういった理由から、キャリアアップや昇進を目指すのなら、外資系において英語力は必要なのです。
外資系企業にも3つの種類がある
外資系企業といっても、その種類は実は下記3パターンに分けられます。
①海外の企業が日本で法人を設立したパターン
②海外の企業により、日系企業がM&Aなどで買収されたパターン
③海外の企業と日系企業とで、共同出資により法人が設立されたパターン
だいたいは①のパターンが多いですが、②や③の場合は社員がほとんど日本人だったりすることも多いので、中身はほぼ日系企業ということもあります。
そのため純粋な外資系企業で働きたい場合は、上記①パターンの外資系をなるべく選びましょう。
企業はもちろん、その業界について情報収集は必ず行うこと
先ほども少しお伝えしましたが、転職希望先の外資系企業についてのリサーチは非常に大切です。
さらに加えて、転職希望先企業の業界全体の動向やトレンドについても、徹底的にリサーチすることを強く勧めます。
私の場合、転職した外資系企業は小売業界だったため、小売業界の未来について徹底的にリサーチし、その業界と企業に将来性があるかどうかを見ていました。
*参照:実際に私が転職前に小売業界のトレンド理解のため読んだ本
未経験でも、成長したいなら外資系に飛び込んでほしい7つの理由
私が特にこの記事でお伝えしたいのが、成長したい!学びたい!と思うなら、外資系にぜひ飛び込んでみてほしいということです。
これは外資系企業と日系企業の違いを、実際に両方で働いて経験してみた私だからこそお伝えしたいことなのです。
では、その理由を具体的にこれからお伝えします。
とにかく多種多様な文化や考え方に触れられる
良くも悪くも、日本人と外国人では考え方や捉え方がまるで違うことが多々あります。
国によっても特徴があって、そういった特徴を理解できると今後の人生役立つ場面が増えていきます。
また、基本的に外国人はストレートに思いや考えを伝えてくるので、なんて思いやりのない人なんだ!と思う時もあれば、それを頼もしい!と感じる時もあります。
私は外資系に転職してから、察してあえて言わない、暗黙の了解、思っても直接言わない、などという日本の文化に対しても、良い面悪い面の両方あるなと気付かされました。
成果主義で、組織よりも個々のスキルが重視される
外資系はやはり成果主義です。
同じポジションであれば平等に仕事が割り振られるなんてことはなく、同じポジションでも仕事ができる人にはどんどん仕事が集まっていきます。
組織力よりも個々のスキルが重視される傾向にあるなと、私は外資系にいた時に強く感じました。
また、日系企業は常に同じチームでの成果を求められますが、外資系企業においてはプロジェクトやミッションごとのチームで成果を求められることも多いです。
研修などはなく、いきなり実践。実践しながら学ぶという経験
研修などというものは、私が転職した外資系企業にはなかったです。業界大手企業でしたが、研修はなかったです。
むしろ、必要なら自分たちで考えて自由に実践してねぐらいの雰囲気でした。
そのため即戦力、柔軟性、対応力がより求められます。
日系企業のやり方に慣れている人ほどこれには苦戦しますが、対応力は確実に付きます。
しかし、研修がない分会社全体の統制が取れなくなるというマイナス面はあります。
上手くいかなければすぐやめるという意思決定のスピード感を学べる
外資系では権限委譲がかなり進んでいることが多く、意思決定のスピードは非常に早いという特徴があります。
また、良くも悪くも見切り発車がかなり多いです。
そういった意思決定からも、多くのことを学べます。
また、権限委譲が進んでいるため上司が多くの権限を持っていることが多いです。
人事権まで持つ上司と上手くやっていけるかも出世の鍵となるので、外国人上司との上手な付き合い方が学べます。
職務範囲、責任範囲が明確。KPIなどの数値評価の大切さに気づける
外資系企業の仕事の評価は、基本的にKPIなどの数値で見られることが多く、明確です。
自分の目標は何で、何を成し遂げたか、何が課題か、次の目標は何か、全て具体的に数値化します。
プロセスよりも結果重視の傾向が日系企業以上に強いため、シビアです。
逆にその分、結果さえ出せれば評価されると言い換えることもでき、数値で自身をプレゼンできる能力がつきます。
とにかく自発的に動くことに慣れる
これまでにもお伝えしているように、外資系企業ではとにかく自発的に自分から行動することが求められます。
そうでなければ評価もされず、何も学べないです。
与えられるのを待つのではなく、自分から何かを生み出す姿勢と働き方が求められます。
日系企業に慣れているとこれはきついかもしれませんが、主体性をさらに磨きたければ外資系企業はおすすめできます。
外資系で経験を積んだことは、今後の大きなアピール材料になる
日系企業にはない外資系の強さを経験しスキルや能力として蓄積ができれば、それはやはり今後の人生に大きく役立ちます。
次の転職でまた外資系に挑戦する時にも、日系企業に戻る時にも、どちらにも間違いなくプラスに働くアピール材料になるでしょう。
幅広くキャリアを積みたいと考える人は特に、外資系へのチャレンジをおすすめします。
外資系への転職に向いている人/向いていない人 〜実体験からの考察〜
では最後に、外資系への転職に向いている人と向いていない人の特徴や考え方を簡潔にまとめ、外資系企業の取り扱いが多い転職エージェントも紹介しておきます。
向いている人
外資系企業への転職に向いている人はこんな人です。
- 上から指示を受けるよりも、自分で動いていく方が好きな人
- 自分の役割を明確にし、ひたすらにそこで結果を出すことにコミットできる人
- すでに英語力がある人
- 英語ができなくても、学ぶ意欲がある人
- 変化が好きな人
- 好奇心旺盛で、色んなことをやりたい人
- 自分を大きく変えたい人
向いていない人
外資系企業への転職に向いていない人はこんな人です。
- 仕事はいつも受け身姿勢で、そちらの方が性に合っている人
- 研修やルール、マニュアル、決まりごとがないと不安で動けない人
- 安定志向で、一つのことをずっと継続して続けていきたい人
- 柔軟に対応するのが苦手な人
- 英語ができないのはいいけど、学ぶ意欲がない人
自分の適性をもっと詳細に知りたいなら、非公開求人なども持つ転職エージェントに任せましょう
ここまで読んで、それでもまだ自分の適性が分からないという方は、やはり転職のプロに任せるのがおすすめであり、確実です。
転職エージェントは何人もの人を見てきているので、どういった人がどういった企業にマッチするのか、自身以上に分析ができます。
また中には、検索しても出てこない非公開求人などを取り扱う転職エージェントもあります。
私も転職エージェントの利用で、未経験からの大手外資系企業への転職に成功しました。
安心の一部上場企業 JAC Recruitment
安心の一部上場企業で、圧倒的な外資系企業の紹介実績を持つのがJAC Recruitmentです。
下記、実際の紹介企業実績一覧ですが、外資系・日系ともに名だたる企業ばかりです。
紹介している企業の業界の幅も広いので、幅広い分野で転職活動を考えている場合はまずJAC Recruitmentで問題ないです。
ハイクラス向けのSamurai Job
40年以上、イギリスを起点とした11カ国において日系企業の海外進出をサポートしており、海外駐在などの海外転職求人も取り扱っています。
高年収ポジションに特化した転職サービスを提供しているため、少しハードルは高めです。
国内大手・グローバル企業・外資系企業と幅広く取り扱っていて、独占求人もあります。
コンサル業界に特化したアクシスコンサルティング
アクシスコンサルティングは、大手外資系コンサルの転職に強いエージェントです。(2014年~18年の大手コンサルティングファーム在籍者の転職支援数第1位)
主なターゲットは20代~30代の優秀層。
業界の実績が多いことから独占求人も多数保有しており、コンサル業界に特化した転職エージェントです。
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